皆さんこんにちは!
突然ですが、「倉庫」と聞くと、皆様はなにをイメージしますか?
大きな物流倉庫?食物を保管する倉庫?小さな物置?
そうなんです、「倉庫」と一括りにしても、様々な種類がございます。
今回はそんな倉庫を種類別にご紹介したいと思います。
普通倉庫とは農作物・鉱物(金属など)・製造物などを格納する倉庫のことです。
いわゆる一般的な倉庫になるのですが、普通倉庫は更に分類され、1類、2類、3類、野積倉庫、貯蔵槽倉庫、危険品倉庫、その他トランクルームに分けることができ、それぞれ保管できる物が決まっています。
こちらに格納できる保管品は、日用品や一般雑貨、電気機械などで、
ほとんどの物を保管することが出来ます。この1類倉庫は防湿、耐火、防火など建築基準が厳しい代わりに一番ハイグレードな倉庫となっております。
その高い水準を満たした倉庫だからこそ、様々な物を保管することができます。
こちらは1類倉庫よりも少しだけ施設設備基準が緩く設定されており防火、耐火性能が不要となっています。
その分保管できる物が1類と比べ制限されており、2類倉庫ではセメントや鉄製品、飼料などが保管可能となっており、燃えやすい物品を保管することは不可になっています。
3類倉庫では2類よりも更に基準が緩和され、防火・耐火性能に加えて防湿性能、防水性能、遮熱も不要となった倉庫になります。
保管できる物品は基本的に湿気や気候の変化によって変質しにくい物となっており、板ガラスやガラス管、タイルや農業用機械などが保管対象になります。
野積倉庫とは柵や塀で囲まれた場所に保管する倉庫形態で、実際に建物があるわけではありません。そのため、雨風の影響を受けない保管物であることが要件となっており、木材や鉱物、車両やスクラップ集積場などが該当します。しかし、品質や盗難のトラブルを防ぐために屋根を設置したり、野積シートと呼ばれるものを付ける場合も多くあります。
貯蔵槽倉庫では袋に入っていない小麦、大麦、トウモロコシなどバラ状の穀物や糖蜜などの液体も保管することができます。
貯蔵槽倉庫には一定以上の底面強度や側面強度が求められたり、防水や耐火、消火設備など様々な高度な条件が加わってきます。
危険品倉庫または危険物倉庫とは、消防法で決められた危険物を保管するための倉庫となっています。
これに保管できる物品は非常に限られており、消防法が指定する危険物(酸化性個体や硫黄、カリウムやナトリウム、石油類)や高圧ガスなどが含まれます。
非常に要件も厳しいため消防法を一度確認し、適切な申請を行うことが重要となります。
近年増加しているのがこのトランクルームです。
家財や美術品、骨董品など委託を受けて個人の財産を保管するための倉庫となっています。
上記で述べた倉庫類とは委託されて保管するかどうかの違いで、要件に関しては1類倉庫の基準を満たしていなければならない決まりがあります。
以上が普通倉庫群に該当する倉庫になります。
続いて冷蔵・冷凍倉庫です。
こちらは魚や肉類などの生鮮食品や冷凍品など、10℃以下の低温で保管する必要のある物品に対応しています。
この冷凍・冷蔵倉庫は温度に応じて区分があるので少しだけご紹介いたします。
〈C3級〉+10℃以下から-2℃未満
〈C2級〉-2℃以下から-10℃未満
〈C1級〉-10℃以下から-20℃未満
〈F1級〉-20℃以下から-30℃未満
〈F2級〉-30℃以下から-40℃未満
〈F3級〉-40℃以下から-50℃未満
〈F4級〉-50℃以下
という区分になっています。
F4級クラスになると、特殊な薬品や、マグロなどの大型魚が保管されます。
余談ですが刺身用のマグロもこのF4級クラスの冷凍・冷蔵倉庫に保管されているそうです。
冷凍・冷蔵倉庫にも様々な必要設備がありますので、ご検討の際はお気軽にご相談ください。
こちらは大変特殊な倉庫であまり聞き馴染みがないかと思いますが、原木を川や海に浮かせて保管するための施設で、一見倉庫という雰囲気は感じられません。
では、そもそもなぜ原木を海や川で保管する必要があるのでしょうか?
実は原木は陸上で保管すると乾燥によりひび割れを起こすなど品質管理が難しい側面があります。
そこで、原木の品質を保つために水面に浮かべる水面倉庫を活用しています。
設置基準として、
①水面であって周辺が築堤や工作物で囲まれていること
②高潮などにより流出しないよう保管物を留める措置がされていること
③照明設備があること
が上げられており、設置の場合は一度専門業者に問合わせることが必須となっております。
いかがでしたでしょうか。
一概に倉庫と言えど、保管物によって大きく分類が分かれるという実は奥が深いものです。
WAKANA倉庫では他にもテント倉庫やプレハブ倉庫など多種多様な倉庫施工を承っております。
是非お気軽にご相談ください!